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「夜になるとウロウロして全然寝てくれない…」
「ぐるぐる歩き回っていて心配になる…」
シニア犬と暮らしていると、このような悩みに直面することがあります。
我が家には現在19歳になる愛犬がいますが、彼がシニア期に入った頃から、夜になると落ち着かず、寝ないでただただ部屋の中をウロウロと歩き回る時期がありました。
部屋の中の、救出が難しいような驚くほど狭い隙間に入り込んでしまうこともあり、本当に危なかったです。
一般的に老犬が夜寝ない、部屋をウロウロする、そわそわして落ち着かない時は、認知症だけでなく、痛み・トイレ・空腹・水分不足・暑さ寒さ・昼夜逆転など、いくつかの原因が考えられます。我が家の場合、結果的に認知症と昼夜逆転、トイレだったな、と今は思います。
まずは「今すぐ病院に相談した方がよいサイン」がないか確認し、そのうえで原因に合わせて夜間の対応を変えていきましょう。
この記事では、老犬が夜寝ない・ウロウロする原因と、実際に効果を感じた対策を体験ベースでお話しします。
老犬が夜寝ない・ウロウロする時の原因チェックリスト
夜中に落ち着かない時は、まず次の順番で確認してみてください。原因はひとつとは限りません。
- 何度も同じ場所を歩く、ぐるぐる回る、家具の隙間に入り込む:認知症や徘徊の可能性
- 立ったり座ったりを繰り返す、触ると嫌がる、震える:関節痛や体の不調の可能性
- 床のにおいを嗅ぐ、トイレ付近を行き来する、落ち着かない:排泄したい・出しきれていない可能性
- 水を探す、口をくちゃくちゃする、夕食から時間が空いている:空腹や水分不足の可能性
- 昼間によく寝て、夜に活動的になる:昼夜逆転の可能性
- 寝床を避ける、場所を変えたがる:暑さ・寒さ・寝床の不快感の可能性
「いつから」「何時ごろ」「どんな動き方をするか」をメモしたり、動画を撮っておくと、動物病院で相談する時にも伝えやすくなります。
老犬が夜寝ない・ウロウロする主な原因
シニア犬が夜に落ち着かなくなるのには、いくつかの理由があります。
認知症・徘徊
夜中に同じ場所をぐるぐる歩く、家具や壁にぶつかる、狭い場所に入り込んで出られなくなる場合は、認知機能の低下が関係していることがあります。
我が家でも、最初は目が見えにくいせいだと思っていましたが、今思えば認知症の始まりだったのかもしれません。
痛みや体の不調
立ったり座ったりを繰り返す、寝る姿勢が決まらない、触ると嫌がる、呼吸が荒い、震えるといった様子がある時は、関節痛や内臓の不調が隠れていることもあります。
急に始まった場合や苦しそうな場合は、早めに動物病院へ相談しましょう。
トイレに行きたい・排泄後の不快感
老犬は膀胱に尿をためにくくなったり、便が出しきれずに落ち着かなくなったりすることがあります。
夜中にトイレ周辺を行き来する、床のにおいを嗅ぐ、そわそわする時は、まず排泄のサインを確認しましょう。
うちの子も、この頃は室内での粗相が増えてきていました。
もともと若い頃から室内でトイレをしたがらず、いつも外で排泄する習慣だったため、「朝まで我慢できなくなってきた」という変化に、私たちもなかなか気づけませんでした。
夜中にウロウロしている時も、「徘徊しているのかな」と思ってしまい、実は「トイレに行きたい」というサインだったのに見逃していたことも多々あります。
老犬が夜中に落ち着かずウロウロしている時は、認知症などによる徘徊だけでなく、排泄したいのではないかという視点でも様子を見てあげることが大切だと感じました。
空腹・水分不足
夕食から時間が空くと、夜中にお腹が空いて起きる子もいます。
水分不足や口の渇きで落ち着かない場合もあるため、寝る前の水分や食事時間を見直すのもひとつの方法です。
昼夜逆転
昼間に寝ている時間が長いと、夜に目が覚めて活動的になることがあります。
朝の日光浴、短時間の散歩、外気浴などで昼間に刺激を入れると、夜の落ち着きにつながりやすくなります。
日中に寝てばかりいる老犬の注意点については、こちら。

老犬の昼夜逆転を整える生活リズムケアはこちら。

寝床や室温が合っていない
暑い・寒い・床が硬い・音や光が気になるなど、環境の不快感で眠れないこともあります。
老犬は体温調節が苦手になるため、室温や寝床の硬さも見直してみてください。

実際にあった我が家のケース
我が家の愛犬も、13〜4歳頃から夜寝つかずにウロウロするようになりました。
夜中に歩き回って寝られない(犬も飼い主も)
夜になると、
- サークル内をぐるぐる歩く
- カツカツと足音が鳴る
といった状態になり、こちらもなかなか眠れなくなりました。
危険な場所に入り込む
以前は家の中を犬が自由に歩き回れる環境でした。夜、飼い主側が寝た後に
- 冷蔵庫の裏
- 洗濯機と壁の隙間
などに入り込んでしまうことが起こるようになりました。
実際に夜中に冷蔵庫や洗濯機の裏から救出することもあり、かなり危険な状態でした。
実際に効果があった対策
老犬が夜寝ない時に、まず試したい対処法
夜中に起きてウロウロしている時は、いきなり叱ったり無理に寝かせようとしたりせず、まずは原因になりそうなことをひとつずつ確認してみます。
- 呼吸が荒い、震える、痛がる、ぐったりしているなど異常がないか見る
- トイレに行きたい様子がないか、オムツが汚れて不快ではないか確認する
- 水を飲める状態にする
- 暑さ・寒さ・寝床の不快感を調整する
- 危ない場所に入り込まないよう、安全なサークルやマットの上で落ち着かせる
認知症や痴呆の症状がある場合、これだけですぐに落ち着くとは限りません。
それでも、痛み・トイレ・水分・暑さ寒さなどを確認しておくことで、少しでも不快感を減らしたり、危険を防いだりしやすくなります。
我が家でも、認知症のような症状が出てからは、何をしてもすぐには寝てくれない夜がありました。
そんな時は「完全に寝かせる」ことよりも、まず安全を確保し、トイレや水分、室温などを確認しながら、少しでも不安や不快感を減らすことを意識しています。
生活リズムを整える
我が家で特に効果を感じたのが、生活リズムを整えることでした。
シニア期に入った頃、なかなかご飯を食べなかったため、「少しでも食べてほしい」と思い、ご飯を出しっぱなしにしていた時期がありました。

何か他のものをトッピングして食事をすすませる方法も考えたのですが、うちの子は腎臓を患っていて食事制限があったので、与えるものについては飼い主側がかなり慎重になっていて、結果、ご飯出しっぱなしとなっていました。
我が家では、ご飯を出しっぱなしにしていた時期と夜のウロウロが増えた時期がちょうど重なり、そこで「ご飯は時間で下げる」ようにしたところ、夜がかなり落ち着くようになりました。
日中の活動量を確保する
我が家では、
- 朝(5分程度の軽い散歩)
- 夕方
- 夜(5分程度の軽い散歩)
の散歩を基本にしています。行く時間はざっくりですが定まっています。
お天気や私たちの都合で3回行けないとしても、最低でも1日2回は外に出るようにしており、これが生活リズムの維持に役立っていると感じています。

また、車椅子で日中の活動量が増え、夜寝やすくなった体験談を別記事にまとめています。こちらもご参照ください。

安心できる環境を作る
ウロウロ歩き回ることで家具の隙間の入り込んで危険だったこともあり、サークル内で生活させるように切り替えました。
これにより、
- 自分の居場所が明確になる
- 危険が減る
犬側も落ち着きやすくなりました。
サークル内はできる限り角や隙間をなくし、マズルや脚がはまり動けなくなってパニックになることを防ぐようにしています。また、サークル内の床は低反発のマットを敷いています。
最初は囲ってしまうことでストレスにならないか心配でしたが、結果的に、犬側も自分の居場所が把握できたのか、落ち着いて過ごせる時間が増えました。
寝付くまで寄り添う
夜、落ち着かないときは、
- 抱っこする
- トントンとさする
- 声をかける
といった方法で対応しています。
多くの場合は、これで落ち着いて寝てくれるようになりました。
季節による影響もあると感じた
我が家では、冬の寒い時期や季節の変わり目に、夜に起きることが増えたように感じました。
もちろん個体差はあると思いますが、夜寝ない時は室温や寝床の環境も一度確認するようにしています。
飼い主だけで抱え込まないことも大切
ただ、老化がさらに進んでくると、生活リズムを整えたり、環境を見直したり、飼い主ができる限り寄り添っても、なかなか落ち着かないことがあります。
夜中のウロウロや不眠が続くと、犬自身もつらいですし、飼い主側も眠れない日が増えて、大事な我が子の介護そのものが大きな負担になってしまいます。
そんな時は、「自分だけで何とかしなければ」と抱え込まず、第三者の力を借りることも大切な選択肢だと思います。
たとえば、
・ 老犬ホームや老犬デイサービスなど、犬の介護に慣れた施設に相談する
・ペットシッターさんに見守りやお世話をお願いする
・動物病院で不眠や夜間の落ち着かなさについて相談する
・必要に応じて、獣医師の判断で睡眠導入剤などを処方してもらう
といった方法もあります。
薬に頼ることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、犬が眠れずに苦しんでいる場合や、飼い主さんの体力が限界に近い場合は、生活の質を守るための選択肢になることもあります。
同じように悩んでいる方には、「頼ることも介護の一部」と考えてほしいです。
また、夜間や別室での見守りにはペットカメラも役立ちます。こちらの参考にしてみて下さい。

老犬が夜寝ない時に睡眠導入剤を考えた体験談についてはこちらにまとめています。


こんな時は動物病院へ
以下のような場合は、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
- 毎晩同じ時間に異常な行動がある
- 急に攻撃的になる・夜鳴きが増えた
- 急に夜寝なくなった
- 呼吸が荒い、咳が出る、震える
- 触ると痛がる、立ち上がりにくい
- 食欲や排泄に異常がある
- 壁に向かって立ち止まる、ぶつかる、倒れる
- 見えていないような行動をする
体の不調や病気が隠れている可能性もあります。可能であれば、夜中の様子を動画で撮っておくと、診察時に伝えやすくなります。
夜寝ない・ウロウロ対策のまとめ
我が家でも、愛犬が夜中にウロウロするようになった頃は、「このままずっと眠れないのかな」と不安になりました。
でも、生活リズムを見直したり、日中に外へ出る時間を作ったり、安全に過ごせる環境を整えたりすることで、以前より落ち着いて過ごせる時期もありました。
それでも、老化が進むにつれて、何をしても眠れない夜はあります。
そんな時は「どうすれば完全に寝かせられるか」だけを考えるのではなく、
愛犬が安全に、少しでも不安や不快感を減らして過ごせるか。
そして、飼い主自身も無理をしすぎないか。
この2つを大切にするようになりました。
老犬が夜寝ない・ウロウロする原因は、認知症や昼夜逆転だけでなく、痛み、トイレ、空腹、水分不足、寝床の不快感などさまざまです。
そしてその時には気づけなかったことでも、「あの時はこういう理由だったのかもしれない」と、後になって気づくこともあります。
今まさに同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。
徘徊については、こちらの記事で詳しくまとめています。

夜鳴きについても、体験ベースで解説しています。

参考文献・サイト
湘南Ruana動物病院
【犬が寝られない原因とは?】夜間にそわそわする理由と飼い主ができる対処法
キュティア老犬クリニック
老犬の不眠症 夜寝ないのは認知症?
桑原動物病院
夜間不眠・夜鳴きへの対処法
乙訓どうぶつ病院
犬の睡眠障害とは?夜鳴きや不眠の原因と対処法を獣医師が解説


