犬のナックリングとは?原因とケア方法

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犬のナックリングとは、足の甲や爪先を地面に擦るように歩いてしまう状態のことです。

老犬に多いイメージがありますが、加齢だけでなく、椎間板ヘルニアや神経の異常、外傷などが原因で若い犬にも起こることがあります。

この記事では、犬のナックリングの原因や治療、治ったケースはあるのか、前足・後ろ足に出たときの対処法、サポーター・マッサージ・テーピングなどのケア方法をまとめます。

※獣医師監修記事や動物病院、ペット関連企業のWebサイトなどを参考にしながら分かりやすくまとめています。参照元はこちら

この記事でわかること

・犬のナックリングとはどんな状態か
・犬のナックリングの原因
・ナックリングは治るのか
・動物病院を受診すべき目安
・サポーター、マッサージ、テーピングなどのケア方法
・老犬のナックリングに我が家でしている対策

 

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犬のナックリングとは?足の甲をついて歩く状態のこと

犬のナックリングとは、足の甲や爪先を地面に擦るように歩いてしまう状態のことです。

本来、犬は肉球のある足裏を地面につけて歩きます。
しかし、何らかの原因で足先をうまく持ち上げられなくなると、足先が丸まったり、甲側が下を向いたままになったりして、そのまま地面に擦れてしまうことがあります。

ナックリングは、老犬の後ろ足に見られるイメージがあるかもしれませんが、前足にも後ろ足にも起こる可能性があります。
また、加齢だけでなく、神経や脊髄、筋肉、関節などの異常が関係していることもあります。

たとえば、

・歩くときに爪を擦る音がする
・足の甲が汚れやすい
・足先を丸めたまま立っている
・足の甲や爪先に傷ができている
・つまずくことが増えた

このような様子がある場合は、ナックリングの可能性があります。

痛がっていないように見えても、神経の感覚が鈍っていると、足の甲に傷ができていてもそのまま歩いてしまうことがあります。
「少し歩き方が変かも」と感じたら、早めに足先や爪、歩き方を確認してあげることが大切です。

paws care

 

犬のナックリングで見られる症状

ナックリングでは、足先の向きや歩き方に異変が出ます。具体的には、このような状態です。

・足の甲を地面につけて立つ
・足先を丸めたまま戻せない
・爪や足の甲を擦って歩く
・つまずく、足を引きずる
・足の甲に傷や出血ができる
・痛がらずに歩き続けることもある

痛がっていないから大丈夫とは限らず、傷ができる前に気づくことが大切です。

 

犬のナックリングの原因は?老犬だけに起こるものではない

犬のナックリングは、年齢を重ねた犬だけに起こるものではありません。
加齢による体の変化がきっかけになることもありますが、神経や脊髄の病気、ケガなどが関係しているケースもあります。

原因によって治療やケアの方針が変わるため、「老犬だから仕方ない」と決めつけないことが大切です。

加齢による筋力低下・神経の衰え

シニア期に入ると、少しずつ筋力が落ちたり、足先の感覚が鈍くなったりすることがあります。

とくに後ろ足は衰えが出やすく、足を前に出す動きが遅れたり、足先を十分に持ち上げにくくなったりします。
その結果、歩くときに甲側が地面に当たりやすくなることがあります。

また、筋肉だけでなく神経の伝達が弱くなることもあり、「足がどの向きになっているか」を犬自身が感じ取りにくくなる場合もあります。

椎間板ヘルニアや脊髄の病気

椎間板ヘルニアや脊髄に関わる病気も、ナックリングの原因になることがあります。

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病気です。
神経への圧迫が起こると、痛みだけでなく、足の動かしにくさや麻痺が見られることがあります。

ダックスフンドやコーギーなど、椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種では、年齢が若くても注意が必要です。
また、首のあたりに問題があると前足に、胸から腰のあたりに問題があると後ろ足に症状が出ることがあります。

外傷や神経の損傷

交通事故、転倒、高い場所からの落下、骨折などの外傷がきっかけで、ナックリングが見られることもあります。

たとえば前足の場合、首から前足へ伸びる神経や、上腕骨の近くを通る神経が傷つくことで、足先をうまく使えなくなることがあります。
ケガをした直後だけでなく、手術後や安静期間のあとに歩き方の異変が出るケースもあります。

 

このように、ナックリングの背景にはさまざまな原因があります。
家庭で足を保護することも大切ですが、まずは動物病院で原因を確認し、その子に合った対処法を相談しましょう。

dog legs

 

犬のナックリングは治る?治療は原因によって変わる

犬のナックリングが治るかどうかは、原因や神経のダメージの程度によって変わります。
「ナックリング=必ず治る」「一度出たら治らない」とは言い切れません。

たとえば、軽い神経の圧迫や一時的な炎症が関係している場合は、安静や投薬、リハビリなどで歩き方が改善することもあります。
一方で、神経の損傷が大きい場合や、進行性の病気が背景にある場合は、長い期間をかけて付き合っていくケアが必要になることもあります。

椎間板ヘルニアなどが原因の場合は、症状の重さによって治療方針が異なります。
比較的軽い段階では、安静、痛み止め、神経の回復を助ける薬やサプリメントなどの内科的な治療が選ばれることがあります。
麻痺が強い場合や状態によっては、検査のうえで手術が検討されるケースもあります。

また、老犬のナックリングでは、完全に元の歩き方へ戻すことだけを目標にするのではなく、今ある力を保つことや、足を傷つけずに歩けるよう支えることが大切になる場合もあります。

治療やケアには、薬、安静、リハビリ、マッサージ、サプリメント、サポートグッズ、手術など、さまざまな選択肢があります。
ただし、どれが合うかは犬の年齢、体力、原因、症状の進み方によって変わります。

だからこそ、早めに動物病院で原因を確認しておくことが大切です。
状態を把握できれば、治療を優先するのか、悪化予防を重視するのか、歩行サポートを取り入れるのかなど、その子に合った対策を考えやすくなります。

 

ナックリングに気づいたらまず動物病院へ

愛犬の足先のつき方や歩き方にナックリングのような異変があるときは、まず動物病院で相談しましょう。

ナックリングは、足先だけの問題に見えても、神経や脊髄の病気が関係していることがあります。
見た目だけでは原因を判断しにくく、様子を見ているうちに症状が進んでしまうケースもあるため注意が必要です。

また、足の感覚が鈍っている場合、足の甲に傷ができていても犬自身があまり気にしないことがあります。
痛がっていないように見えても、爪先や足の甲が擦れていないか、赤みや出血がないかは確認してあげてください。

受診するときは、普段の歩き方を動画で撮っておくと役立ちます。
診察室では緊張していつも通りに歩けなかったり、短い時間だけでは異変が分かりにくかったりすることがあるためです。

自己判断でマッサージやテーピングを始める前に、今の状態で行ってもよいかを獣医師さんに確認しておくと安心です。
原因によっては、無理に動かしたり固定したりすることが負担になる場合もあります。

家庭でできるケアも大切ですが、最初に原因を知っておくことで、その子に合ったサポートを選びやすくなります。

consultation

 

犬のナックリングをサポートする方法

ナックリングのケアでは、足先を傷から守りつつ、愛犬ができる範囲で歩きやすい状態を作ってあげることが大切です。

ただし、サポートグッズは「使えば必ずよくなる」というものではありません。
犬の体格や症状、性格によって合う・合わないがあるため、無理なく続けられるものを選びましょう。

ブーツ・靴下で足の甲を保護する

犬用のブーツや靴下は、足の甲や爪先が地面に擦れるのを防ぎたいときに役立ちます。

とくに外を歩くときは、アスファルトや砂利で皮膚を傷つけやすいため、足先の保護として取り入れやすい方法です。

一方で、履き慣れていない犬にとっては違和感が強く、固まってしまったり、歩きにくそうにしたりすることもあります。
重さで足が上がりにくくなる場合もあるため、短い時間から試して様子を見ると安心です。

 

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サポーターで足先を支える

ナックリング用のサポーターには、足先が丸まりすぎないように支えるタイプのものがあります。

足の甲を守るだけでなく、足先を正しい向きに近づける目的で使われることもあります。
ただし、サイズが合っていないとズレたり、擦れたり、かえって歩きにくくなることがあります。

購入前にサイズをしっかり確認し、装着後は皮膚の赤みや締めつけがないか見てあげましょう。

 

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テーピング・包帯でやさしくサポートする

靴やサポーターを嫌がる犬には、テーピングや柔らかい包帯で足先を保護する方法もあります。

包帯は足に合わせて巻きやすく、やさしく支えられるのがメリットです。
ただし、きつく巻きすぎると血流を妨げたり、歩いているうちにズレて擦れたりすることがあります。

巻いたあとは、指先が冷たくなっていないか、嫌がっていないか、歩き方が不自然になっていないかを確認してください。
不安がある場合は、獣医師さんに巻き方を相談してから使うと安心です。

 

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歩行補助ハーネスで体を支える

後ろ足の力が弱くなっている犬や老犬では、歩行補助ハーネスが役立つことがあります。

体を少し支えてあげることで、足腰への負担を減らしながら歩きやすくなる場合があります。
散歩だけでなく、立ち上がりや排泄のサポートに使えるものもあります。

ただし、持ち上げすぎると犬自身が足を使いにくくなることもあるため、あくまで歩く動きを助けるイメージで使うのがおすすめです。

 

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ナックリングのサポート方法は、犬によって合うものが違います。
足を守ることは大切ですが、愛犬が嫌がらず、ストレス少なく続けられる方法を選んであげましょう。

 

我が家の老犬は包帯でナックリングをサポートしています

我が家の犬は、靴やサポーターではなく、柔らかい包帯でナックリングをサポートしています。

18歳後半ごろ、後ろ足の甲に小さな傷ができているのを見つけました。
最初は「どこかで擦ったのかな?」と思ったのですが、歩き方をよく見ると、たまに後ろ足の甲をついて歩いていることに気づきました。

はじめは歩くスピードをゆっくりにして様子を見ていました。
でも、足の甲をつく回数が少しずつ増えてきて、このまま歩くのが嫌になってしまったら、体力まで落ちてしまうかもしれないと感じました。

そこで、早めに足を補助する方法を考えることにしました。

ただ、うちの犬は服や靴など、身につけるものがあまり得意ではありません。
犬用ブーツやしっかりしたサポーターも考えましたが、ストレスになりそうだったので、まずは柔らかい包帯で支えてみることにしました。

包帯は足に合わせて巻きやすく、やさしく保定できるところがよかったです。
今は包帯で支えることで、足の甲をつかずに歩けています。

足裏まで覆えるので、散歩のあとの汚れが少なくなったのも助かっている点です。

最初は少し違和感があったようですが、今では気にせず歩いてくれています。
もちろん、巻き方がきつくならないようにしたり、擦れや蒸れがないか確認したりしながら使っています。

ナックリング対策は、「このグッズが正解」と決めるより、その子が無理なく受け入れられて、歩く気持ちを保てる方法を探すことが大切だと感じています。

Bandages

 

 

ナックリングの犬にマッサージはしてもいい?

ナックリングの犬にマッサージをすることは、血行を促したり、足先にやさしく刺激を入れたりするケアとして役立つことがあります。

たとえば、足先や指まわりに軽く触れることで、犬が足の位置を意識しやすくなる場合があります。
また、シニア犬では筋肉がこわばりやすいため、無理のない範囲で体をほぐすことが歩きやすさのサポートにつながることもあります。

ただし、ナックリングの原因が痛みや炎症、椎間板ヘルニアなどにある場合、自己流で強く揉んだり、無理に関節を動かしたりすると負担になることがあります。

マッサージを取り入れたいときは、まず獣医師さんやリハビリに詳しい専門家に相談し、その子の状態に合った方法を教えてもらうと安心です。

マッサージは、ナックリングを直接治すためのものではなく、治療や歩行サポートとあわせて行う補助的なケアとして考えておきましょう。

 

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